冒険者シグノの活動報告書

ガジェオタ大学生のブログ

【オーディオ沼の入り口】大学生がNW-ZX707を購入したので、1dayレビュー【NW-ZX707】

 イヤホンはともかく、ヘッドホンの沼にはまりそうになっているシグノです。

 今回は本日発売されたSONY「NW-ZX707」を以前使っていた「NW-A35」、SpotifyとLinkBuds Sを使っていた「Xperia 8」と比較しながらレビューしていきます。

仕様

www.sony.jp

 特に取り上げるべきは、

容量:64GB

サイズ:約72.0 mm x 131.5 mm x 16.9 mm、約227g

使用可能時間:約23時間(公式ミュージックアプリでFLAC 96kHz 24bit再生時)

くらいだと思います。

購入に至ったきっかけ

 前述の通り、私はNW-A35を音楽鑑賞用に持っていました。ただ、この時代のウォークマンは独自OSを採用しており、Spotifyなどのストリーミングサービスには対応していませんでした。去年の6月にLinkBudsを購入し、それ以降ずっとSpotifyを使っている自分にとっては、できれば早めにストリーミング対応ウォークマンに変えたいと思っていました。ただ、当時はA100シリーズは電池持ちが悪いという評判でしたし、ZX507は丸みを帯びたデザインが好みではありませんでした(試聴はしていない)。

 今月の初め頃、新時代のウォークマンが発表されたということでソニーストアで視聴したところ、ZXシリーズがかなり自分好みなデザインになったのと、店員さんに「イヤホンをアップグレードするならバランス接続対応のZX707がお勧めです」と言われたので購入を決めました(でもソニーのバランス接続対応イヤホンは86,000円からという富豪用価格)。

 A300シリーズの小ささも魅力的でしたが、せっかくならバランス接続も楽しみたいのでこちらを選びました。

外観

NW-ZX707と純正ケースの箱。ハイレゾマークが特別感をもたらす。

 去年くらいからソニーは商品の梱包にプラスチックを使っていないので、環境に優しい感じがして優先的に選びたくなります。

 中には、

  • 本体
  • 説明書
  • 使用上のご注意
  • 保証書
  • サポート登録のおすすめ
  • USB-A to USB-C ケーブル (0.3 m程度、USB 2.0)

が入っています。

黒い筐体に金のアクセントが輝く(ケースで隠れるが)。

 デザインは現在のウォークマンの中では一番好きです。ストレート型のXperiaを使っている自分としては、スマートな今回のデザインはNW-ZX1と並ぶほどかっこいいですね。ケースの手触りもよく、牛革ならではの手になじむ感じがあります。ケースは脱着が結構大変なほどがっちりとホールドしているので落としても外れることはない遠間追います。

 全面は狭額縁でZX507にあった謎の空白部分がなくなったのは評価点だと思います。(大きさそのままで画面を大きくしてほしかったのが本音だが)画面もかなり鮮やかで、有機ELに負けずとも劣らずな感じです。

Xperia 8との比較。

音質

 音質に関してですが、音の感じ方には個人差やその時の心身の状態がかかわってくるので、あくまで「そう感じる人もいる」程度で読んでください。僕の記事を読んで興味を持ってもらえたら、近くの家電量販店やソニーストア、イヤホン専門店などで試聴をお勧めします。

 

【視聴環境】

 ・本機

 ・NW-A35(8年ほど前のモデル。大きさはA300シリーズと同じ)

 ・Xperia 8(ローエンドスマホ。DSEE HXやイコライザを搭載)

 ・ASUS ROG STRIX B660 G GAMING WIFISupremeFX S1220A,avitech SV3H712を搭載したハイエンドマザーボード。下手な外付けDACより音がいい

 ・KZ ZAX(3.5mm純正ケーブルor4.4mm KBEAR KBX 4919 & Final Eタイプイヤーピースを使用、解像感に定評あり)

 ・ATH-WS55X(2013年発売のオーテク製低音重視ヘッドホン)

 ・WH-CH700N(マイナーチェンジ版のCH710Nが発売中、バランス型の音)

視聴環境一覧

 まだ購入して1日目なのでエージング後と音が違うかもしれませんが、バランス端子で聞いたところ、NW-A35よりもパワフルな音がしていると思います。これまで付属のアンバランスケーブルで聞いていたからなのか、音の分離感や低音~中音域のボリュームが増しているようで、2年近く聞いているイヤホンの新しい一面が見られたように思いました。

 先日eイヤホン様で試聴したNW-WM1AM2や1ZM2と比べると、1AM2はよりアタック感のあるアップテンポな曲にぴったりな感じで、1ZM2は他のDAPとは違う滑らかなクラシック向けの感じがしました。それらと比べるとオールラウンドな高音質といった感じで、手軽にハイエンドの音を味わえるという点では優れていると思いました。

 確かに一度バランス接続の良さを知ってしまうと、バランス非対応のイヤホン・ヘッドホンは選ぶのをためらいたくなります…。次に選ぶバランス対応のヘッドホンとして「MDR-1AM2」を考えていますが、これに対する意見などありましたらご自由にコメントお願いします。

性能など

 届くまで少し不安だったのが、プロセッサの性能でした。SnapdragonのIoT向けSoCが搭載されていますが、開発者インタビューで「音楽アプリの実行に必要な最低限の性能」と書かれていたので、ゲームなどがどれくらいできるのか気になっていました。

 今回は「アイドルマスターシンデレラガールズ」をインストールし、画質設定を3Dリッチにして「お願い!シンデレラ!」のMVを流してみました。すると、完全になめらかとまではいかないものの普通にゲームができるくらいの動きをしたので、これなら原神などのめちゃくちゃ重いゲームも遊べそうだと思いました。(少なくともSnapdragon 630を搭載したXperia 8よりは明らかに快適)

 気になったのは電池持ちです。画面を消しているとそれなりには持つのですが(Xperia 8と同等)、画面をつけているとかなり減りが速くなります。なので、見えないとき以外は明るさを下げておくのがいいと思いました。明るさの自動調整はできないのでクイック通知バーからの調整をこまめにしましょう。

 USB DAC機能は…、うん、あまり使わないかな。遅延が予想以上に大きいので、映画を見るときに使ってみようと思います。

まとめ

 NW-707を実際に購入して、これをお勧めできるのは

  • ZX300シリーズ以前を使っており、電池が消耗してきた人
  • Aシリーズからのステップアップをしたいけど18万は高くて手が出ない人
  • バランス接続を使い始めたい人
  • A100シリーズやZX507の動作速度に不満がある人
  • ソニー信者

だと思いました。「これは買えば間違いない」といった感じではなく、「こんな音もありますよ」といったアプローチのほうが正しい、そんなDAPです。値段が約10万円もするのでこれを買うのはかなりなイヤホン・ヘッドホンマニアでないと厳しいと思います。僕としてはより多くの人にA300シリーズに触れてオーディオ沼にはまり、こちらを購入してほしいと感じました。

 何故か書いていてあまりいいところが目立たない記事になったような気もしますが、この値段を払わないと聞けない音があるのは本当なので、ぜひとも見た目からでも買ってみてください。ここで最後に、購入を決めた自分にソニーストアの店員さんがかけた言葉で締めましょう。

 ”オーディオの沼にようこそ”

 

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おまけ:気になったところ(購入を決めた人は見ないほうがいいです)

 こちらを読むと購入する気が削がれるような気がするので、平等な情報が欲しい人以外は読まないほうがいいと思います。

 

・ケースが硬すぎる:何度も脱着しているとガバガバになりそうなのでおそらくつけっぱなしを想定していると思われる

・結構でかい:手に余るサイズなので、コンパクトさをDAPに求める人はA300シリーズやHidizs AP80、Shanling M0などをお勧めする

・電池持ち:従来機より良くなっているようだが、気にするようならA300シリーズのほうがおすすめ

・USB DAC:アップデートでパススルー対応に期待