冒険者シグノの活動報告書

ガジェオタ大学生のブログ

【星5つ】SONY Xperia 5 IIIレビュー【Xperia 5 IIと同じくらい良い】

 皆さんこんにちは、シグノです。

 今回はSONY Xperia 5 III(XQ-BQ42、SIMフリーモデル)を購入し、メインスマホとして1ヶ月使用したので感想を書いていきたいと思います。

1. 購入のきっかけ

1.1 Xperia 5 IIが中古2万円で販売

 まずは購入の経緯について説明したいと思います。私は半年前にメルカリで購入したOPPO Reno 7A(国内版SIMフリーモデル)を使用していましたが、幾つか不満点があったので買い替えるのにいい機種は無いかと調べていました。具体的な不満点としては、

  • 動画がフルHD、30FPSまでしか撮影できない
  • 幅が大きく、電車内にて片手で持つと落としそうになる
  • ポケモンSleepの動作が遅い
  • スピーカーの音質が悪い

別に致命的な不具合はないのですが、良くも悪くも価格通りの性能のため、もう少しQOLを上げてくれるスマホに乗り換えたいと思っていました。そこで現れたのが最近価格が下がってきたSONY Xperia 5 II。ということで早速某スマホリユースショップに行き、ピンクのXperia 5 II(A002SO、ソフトバンクモデル)を2万円で購入しました。

ちなみに、僕は鞄の中でも見つけやすい明るい色のほうが好きです。

1.2 最高の使い心地

 その後1ヶ月ほど使っていましたが、スマホを変えたことで先ほど述べたような不満点が改善され、私は快適な生活を送っていました。バッテリーが少し弱っているところとDual SIM非対応なところ(LINEMOとpovoを併用していたため)が気になっていましたが、それ以外は快適でした。ただ、ここで問題が起こりました。

1.3 液晶の初期不良

 どうやらこのスマホ、発売から数年後のネットニュースによると有機ELパネルに緑の線が入る不具合が起こるようです。必ず起こるわけではないでしょうが、なんと運の悪い…。

 ということでリユースショップに持ち込んだところ、初期不良ということで返金になりました。金銭的問題はありませんでしたが、1ヶ月で2回乗り換え作業を行う羽目になりました。

1.4 乗り換え先の考案

 ここまでが私が乗り換えを決意した理由です。あと、記事を半分ほど書いて返品したのでその供養になります。まだOPPO Reno 7Aを売ってはいなかったので使い続けることはできるのですが、一度良いものを使ってしまうと中々元の生活には戻れないもの。同じモデルを買いなおすのもアリだったのですが、SIMフリーモデルの価格がまだまだ高かったこともあり、別の機種を購入することにしました。ここで私が考えた条件としては、

  • 新品であること
  • 幅が70mm以下であること
  • SIMフリーモデルかつDSDV対応であること(LINEMOとpovoを使っていたため)
  • Snapdragon 8シリーズであること
  • メモリ8GB以上
  • ストレージ128GB以上(今は当たり前かも)

 様々な家電量販店を回ったところ、Xperia 5 IV(キャリア版含む)かXperia 5 IIIのSIMフリー版が条件に合っていることが分かりました。どちらかといえばマットなデザインを採用したXperia 5 IVの方が好きでしたが、在庫がほとんどなかったので止めました。その時、ちょうどXperia 5 IIIがソニーストアで処分価格の49100円で販売していたのでこちらを購入しました。

2. 感想まとめ

 ここまで長くなってしまったので、ここでいったん感想のまとめを行います。私の感想は以下の通りになります。

  • Xperia 5 IIIは5 IIのマイナーチェンジ
  • Snapdragon 888はだいぶ熱くなる
  • 望遠レンズは可変である必要が無かった
  • 電池持ちは明らかによくなった(ゲームをしなければ余裕で2日持つ)

ということで、結論は「中古でいいならXperia 5 II、保証が欲しいならXperia 5 III」になります。それでは、どうしてそのような結論になったのかを一つずつ説明していきたいと思います。

3. 感想についての説明

3.1 SoCについて

 性能は確かに上がりました。ただし、ケースをつけて重いゲームをすると数分で熱くなってパフォーマンスが落ちます。また、ゲーム以外では快適さの違いが良くわかりませんでした。ゲームをガッツリしたい人はもっと冷却性能に優れた他のスマホを検討してもいいかもしれません。

3.2 カメラについて

マニュアルモードでSS、ホワイトバランスを固定した写真

 Xperia 5 IIと比べて望遠レンズが「3倍→2.9/4.4倍」の可変レンズになりましたが、画質は体感ではほぼ変わりませんでした。上の画像では分かりにくいのですが、標準レンズ以外は微妙ですね…。マニュアル撮影の幅が広いのはいいのですが、どうせならオートでもきれいに撮れるようになってほしいです。

3.2 バッテリーについて

 こちらが朝に充電して夜になった時のバッテリー残量です。この日はあまり使わなかったのですが、動画を30分程見たりしているのにこの電池持ちはすごいです。ただ、重いゲームをするとバッテリーが一気に減るのでそこは注意です。

4. よかったところ

 ここまで悪いところが多かったので、ここで長所を述べていきます。

4.1 細くて持ちやすい

片手で端まで届きます

 他の画面サイズが6インチ前後のスマホが幅70mm以上の中(iPhone15は71.6mm)、68mmという細さによって片手でキーボードが操作しやすいです。Gboardの片手モードを使うのもいいですが、QWERTYキーボードにするたびに片手モードを切り替えるのが面倒だったので助かります。

4.2 画面が広い

 今は他の端末を今は持っていないので比較はできませんが、他のスマホよりもより多くの文字を表示できます。これにより、ウィキペディアのような文字の多いサイト、広告の多いサイトなども快適に閲覧できます。

 また、2画面表示や動画を表示しながらのネットサーフィンがやりやすいのも特徴です。ただ、毎回画面の比率を1:1から指で調整しないといけないのが面倒なので、プリセットを登録できるようにしてほしいです。

4.2 Androidのカスタムが上手

 Xperia 5 IIIにはAndroid 13がインストールされていますが、私がGoogle Pixelシリーズで不満に思っていたところが改善されているのが素晴らしいです。それがこちら、

起動中のアプリ一覧に「すべてクリア」ボタンが最初から見えているところです。タスクキルについては賛否両論がありますが、私は並行して複数のアプリを動かしたいタイプなので、この操作がすぐにできるのは本当に助かります。

5. 不満点

5.1 不安定なところがある

 この前旅行に行ったときに使ったところ、半日ほど起動しなくなる(充電するとランプはつくが画面は無反応、電源ボタンを長押ししても何も起こらない)ことがありました。OPPO Reno 7Aで一度も起こらなかった不具合が使い始めて2週間で起こるのは改善してほしいところです。

5.2 指紋認証が難しい&顔認証がない

 Xperiaシリーズは現在右側の電源ボタンによる指紋認証ができますが、上手に登録しないと反応が悪くなります。私はコツを見つけるまで数十分ほどかかりました。また、顔認証には対応していません。手が濡れているときなどに生体認証ができないので、カメラによる簡易的な顔認証でもいいので搭載してほしいです。

6. まとめ

 今回はSONY Xperia 5 IIIのレビューを行いました。ところどころXperia 5 IIとほぼ同じと書いておりますが、それは「神機だったXperia 5 IIとほぼ同じく良い」ということなので、私の評価は「星5つ」です。不満点がいくつかあるものの、「片手で操作しやすいハイエンドスマホ」がこれとASUS Zenfone 9、10しか無い以上は、どちらかを使い続けていくつもりです。ですが、この記事を書いている間にも「Xperia 1 VIの幅が太くなるかも」というリーク情報が出ているので、この幅を変えないことを願いながらレビューを終わりたいと思います。

www.sony.jp

【HP ENVY x360 13-bf】HPの使い勝手重視パソコンレビュー

 皆さんこんにちは、夏休みにどこかに出かけようと思いつつも行き先が思いつかずにバイト漬けで終わりそうな気がしてならないシグノです。今回は私メインノートとして購入した「HP ENVY x360 13-bf」の3ヶ月経過時レビューをしていきたいと思います。

1. 購入のいきさつ:前パソコンが壊れた

以前使っていたパソコン

 ということでまずは今回のパソコンを購入した経緯について述べていきます。私がメインノートとして前回レビューした「ASUS ROG Zephyrus G14 GA401IV」を購入し、ガッツリ使っていたところでパソコンのUEFIが急に起動しなくなってしまいました。そのパソコンは中古で購入しており、保証期間内だったのですぐに送り返して返金してもらい、夏休みの期間中に新しいパソコンを探すことになりました。予算は12万円、この値段なら意外と選択肢はあります。

 新しいパソコンを手に入れるにあたって、様々な家電量販店に行ってどのようなパソコンがあるのかを調べました。条件としては、重要度順に

  • 12万円以内である
  • メモリ16GB以上、ストレージ512GB以上である
  • 持ち運べる(1.5kg以内)重量である
  • Thunderbolt端子があり、第12世代intelを搭載している
  • タッチペンに対応している

がありました。(なお、Thunderbolt端子はただの憧れです。おそらく次に買うときはDP AltモードとUSB PD対応ならなんでもよくなっています。)これをすべて満たすパソコンが今回購入した「HP ENVY x360 13-bf パフォーマンスモデル」でした。CPUが少々性能が低いような気がしましたが、これ以外にすべての条件を満たすパソコンが無かったのでじゃんぱらで未使用品を8.5万円で購入しました。

2. スペック:性能の代わりに付加価値マシマシBuy Intel Core I5-11600K Processor At Best Price In India - KARTMY

 HP ENVY x360 13-bfのスペックは以下のようになります。

  • CPU:intel i5-1230U(10コア12スレッド)
  • メモリ:16GB(DDR4X-4266、デュアルチャネル)
  • SSD:512GB(NVMe PCIe x4 Gen4)→Monster Storage製2TBに換装済み
  • ディスプレイ:13.3インチタッチ対応有機EL(2880×1800)
  • 端子:ThunderBolt4×2、USB3.2 Gen2×2(USB-A)、MicroSDXCカードスロット(UHS-I)、ヘッドセット端子
  • 重量:1.33kg

これだけだと定価17万円にしては性能が低いように感じますが、このパソコンにはある特徴があります。それは、「タッチパネル・タッチペン(Microsoft Pen Protocol)対応」。このパソコンは反対側に折りたたむことによってタブレットの用に使うことができ、パソコンとタブレットを一体化することが出来ました(板書用にペン対応のChromebookを使っていた)。それにより1kgほど荷物が軽くなり、比較的通学も楽になりました。ただ、このパソコンの性能は控えめになっています。ですが、それはパッテリー持ちとトレードオフの関係だと思ったのでこのパソコンを選びました。性能のコスパを求めるなら、ゲーミングパソコンにも搭載されるCPU、i5-13500Hを搭載した「ideaPad Slim 5i Gen8」の有機ELモデルが10万円で購入できるのでお勧めです。ただ、タッチパネルはないのでそれを求めるならこのパソコン一択だと思います。

3. 外観:スタイリッシュな高級パソコン

 外観についてですが、これは私の感覚としては非常にかっこいいと思います。全体がアルミボディで作られていることによる金属らしい手触り、ぎっちりと収まりつつもキー配置に違和感の少ないキーボード、全体が角ばったスマートなデザインなど、褒めるところはいくらでも思いつきます。正直私は先程述べた付加価値とデザインでこちらのパソコンを選びました。

4. パフォーマンス:便利だけど性能はそれなり

 ベンチマークは以下のようになります。数値的にはi5-10400F弱くらいの性能ですが、体感だともう少し遅い気がします。起動直後だとエクスプローラは明らかに待たされる感じがありますし、メモリも私の用途だと少し不足気味です。私が次にメインノートを購入するときには、メモリを32GBのやつにしようと思います。ただ、その条件を加えると価格が…。これは仕事の業種次第ですね。私がこのパソコンで最も凄いと感じたのはバッテリーの持ちです。日中に一度も充電しなくても電池が持ちます。私は普段タブレットにノートを書いているのですが、今回パソコンを買い替えたのでノートもパソコンで行うことにしました。これで荷物が軽くなりました。日中はずっとノートを取るために起動させていますが、それでも家に帰ってから残量を見ると25%ほど残っています。10時間近くパソコンを付けていても稼働し続けるバッテリー持ちはとても凄いです。以前のパソコンでは4時間と持たなかったので。

5. ベンチマーク:i5-1230Uにしては高性能

 ベンチマークとサイトに登録されている値の比較は次のようになります。見た感じだと、ネットの値よりも少し良いように見えます。このCPUが搭載されているノートパソコンはこれとDELL XPSがありますが、おそらくHPのほうが性能が出やすいのだと思います。

PassmarkサイトのCPUスコア(下は実測値、13080)

6. まとめ:ちょうどいい2in1ノート

 ということで今回はHPの2in1モバイルノート「HP ENVY x360 13-bf」のレビューをしてきました。ゲームには少し厳しいところがありますが、基本的なことならなんでもそつなくこなす、「とりあえず最初の一台を」にぴったりのノートパソコンだと思います。私は、初心者が持つ最初のパソコンはなるべくカッコいいと感じるもののほうがいいと思っています。道具は気に入るから使いたくなるのです。その持論に合った最適解(USB-Aの癖はあるが…)、それがこのパソコン。最新世代ではなくなりましたが、中古でもねらい目のパソコンなのでパソコンを購入される際は私の意見も参考にしていただけると幸いです。

 それでは、また次回のレビューで会いましょう。

 

7. 【追記】5か月使用後のレビュー

 この記事が最初に書かれてから投稿されるまでに時間が空いてしまったので、追記として現在の使用状況などについて話させていただきます。

 私は大学生なのでこのパソコンを授業の板書取りや趣味などに使っています。性能としてはまあ、「できない作業はない」と言えるくらいの速さになっています。家では4Kモニターを使っており、特に動作が重くなることもなく快適に使えています。ですが、VOICEVOXを使用した動画を作っていると、音声ファイルの生成時に5秒くらいかかるのでそこは少し不満です。それを除けば、画質もきれいだし音質もそれなりにいいし、キーボードも違和感なく使えるしタッチパッドも快適なので特に不満なところはありません。ヒンジが壊れるらしいのでそこは要観察ですね。

1万円以内で揃える、クラムシェル環境のパートナー【Logicool K380s / M350s】【PR】

 皆さんこんにちは、ノートパソコン1台生活が意外と便利だと感じているシグノです。現在過去に書いた台本動画の編集を少しずつ進めていますので、動画はもうしばらくお待ちください。

 今回レビューする商品は、入力機器などを製造・販売しているスイスメーカー、Logicoolのキーボード&マウス、「K380s&M350s」です。こちらの製品は、「どこでもいつでも持ち運べる、ミニマリストキーボード」と公式サイトで紹介されているように、小型かつスリムなキーボード&マウスです。

Locicool K380とM750(5か月使用)

 私は以前「Logicool K380」と「Logicool M750」を使用していましたが、K380がLogi Bolt(レシーバーを使って簡単に接続できるLogicoolの独自規格、Unifyingの後継)に対応していないので、UEFI操作のために買い替えることにしました。

1. 外観

 外観は非常にシンプルかつユニークです。丸いキーに加えて、左上に灰色のキーがアクセントとして配置されています。マウスも丸いデザインで、「Pebble Mouse 2」という名前がついている通り、小石のようなデザインといえます。

 キーボードは裏面の上部、マウスは表面のふたを外すと電池が交換できます。高級なマウスやキーボード(Logicool MXシリーズなど)だと交換不可能な充電器が入っていることがありますが、私はこのように電池を交換できる方が好きです。HHKB Professional BT(一時期使っていた)も単三電池で動くので、そこは素晴らしいと思います。また、マウスのふた内部にはLogi Boltレシーバーをしまうところがあります。別売り(1000円強)ですが、買っておくとほぼすべてのパソコンで使えるようになるので、購入・設定をしておくと便利です。私はM750に付属していたものを使いました。

2. 初期設定(Windowsの場合)

 初期設定といっても、絶縁テープを抜き取って電源を入れると画面上に接続するかどうかの表示が出るので、接続ボタンを押せば完了です。Logi Boltを使って接続したい場合は、以下のサイトを使うと便利です。

logiwebconnect.com

普通は「Logi Options+」を入れて設定するように表示されるのですが、ソフトを入れまくるとパソコンが不安定になるので私はお勧めしません。そこで、ブラウザ上で完結できるこちらのサイトを使うことで安全に接続できます。

 ひとつ言っておきたいことがありますが、このキーボード、初期状態だとFnキーを押しながらでないと「F1~F12」が使えない設定になっています。私はカタカナなどの入力時にF7キーを使うので、「Fn + esc」でファンクションロックをかけています。こちら、一度設定してしまえばその機種ではファンクションロックがかかるので、再設定の必要がありません。さらに、Logi Options+を使わなくても設定できるので、ここはK380より優れています。

3. 感想(標準的日本男性の場合)

 まず、K380sについて述べると、はっきり言って最高です。これほど私の使い方にフィットしたキーボードはこれまで出会ったことがありません。手にすっぽりと収まるキー配置、指で押しやすく、ミスタイプの少ない丸いキー、ストロークが短く、かつかっちりとした打鍵感。どれをとっても最高なので、Bluetoothキーボードを探している人には本当にお勧めしたいです。人によっては「矢印キーが小さくて押しづらい」という人がいますが、それは慣れの問題だと思います。というかノートパソコンは同じくらいのサイズですよね。

 M350sは、これは人によって評価が分かれやすいと思いますが、私はありだと思います。つまみ持ち必須ですが、それに慣れれば薄さは特に気になりません。キーが静音かつ、クリックにそこまで大きな力が必要ないので、腱鞘炎についてもそれほど顔をしかめる必要はないと思います。

4. 総括

 ということで、今回は「Pebble 2」シリーズのマウスとキーボードについてレビューしてきました。そして、これにて私のキーボード探しの旅は一時終了となります。実は私はK380を使っていたのですが、思ったよりも良かったので今回リピーターとしてK380sを購入しました。比較した感じとしては、かゆいところにより手の届くようになったと感じたので、

  • Fnロックをソフトなしで使いたい
  • Logi Boltで接続したい

と思っているなら買い替えるのもアリだと思います。M350sに関しては、マウスを持ち運ぶことがない人ならM750やM650のほうがおすすめだと思います。ただ、見た目をそろえたい人やつまみ持ち派の人ならおすすめです。商品リンクを下にのせておくので、興味を持った人はぜひともご購入ください。

 

Logicool K380s(2023年12月30日現在:4800円)

Logicool M350s(2023年12月30日現在:3300円)

【感想文】「そう、それ!」を見つけるキーワード、インサイト

 皆さんこんにちは、シグノです。今回はいつもとは趣向を変えまして、本の感想文を綴っていこうと思います。まあ、これも活動の一環なので問題ないですよね。今回の本は原田曜平さんの「それ、なんで流行ってるの? 隠れたニーズを見つけるインサイト思考」です。

 こちらの本は博報堂という広告代理店で若者向けの広告を作り出す専門家、原田曜平さんによって書かれています。こちらの本の中で私が最も心に響いたこと、それは「ある言葉を流行らせたい、もしくは多くの人に響かせたいのだとしたら、その言葉はクリエイターが作るものではなく、ターゲットとする人のニーズを探し、それを的確に突くものでなければならない」という筆者の主張です。

 作中では、流行ったものとその裏事情について、多くの例が示されています。海外では非難轟々だったものの、一部の人の言いたかったことを率先して言うことによって支持を集めたドナルド・トランプ元大統領、過激な言葉ながらも現在の状況に不満を感じる主婦(主夫)の心を代弁して人気になった「保育園落ちた日本氏ね」、赤いビビッドなユニフォームがSNSに映えやすいことで広まった「カープ女子」など、他にも多くの例があります。これらのことからわかる事実としては、「ニーズには最近の情勢などに対する人々の気持ちが含まれており、それをちょうどいい塩梅で示すことがヒットにつながる」ということが挙げられると思います。

 筆者は序盤は「そう、それ!」と表した広告業界の専門用語「インサイト」ですが、この構成には目を見張る物があると私は感じます。「インサイト」は英語を知っている私としては「あ、これは推察や洞察を表す言葉なんだな」とわかりますが、これではこの単語を知らない人は置いてけぼりにされますし、知っていてもニュアンスが違うということは大いにありえます。それを「そう、それ!」という誰でも一度は言ったことのあるような言葉に直すことで意味やニュアンスがよりわかりやすくなっています。このような気遣いがあるところからも、この筆者が数々の流行語を生み出してきたことが納得できます。

 これまでに述べたように、この本には広告業界の人の目線から見た、「人を引き付ける言葉」についての持論が示されています。みなさんももしこの本を見つけたときには、2015~2017年頃に流行った言葉とその成り立ちを学んでみてはいかがでしょうか。ということで今回の感想文は少し早い気もしますがここで終わらせていただきます。

 

第14世代発売の中、時代に逆行してi7-10700KFを購入した話

 皆さんこんにちは、シグノです。今回は私が以前から使っていた格安自作PCをアップグレードするためにあえてi7-10700KFを購入したので、その経緯について参考になるようにお話していきます。

1. i7-10700KFについて

 今回購入した「i7-10700KF」は、2020年に発売されたintelの第10世代CPUです。この世代はどちらかというと、

  • コスパが最強でRyzen 5 4500にリネームされるほど人気だった「Ryzen 5 3600」
  • 安く8コア16スレッドを使えた、最後のRyzenの「Ryzen 7 3700X」
  • 多コアが必要な人がこぞって購入した「Ryzen 9 3900X」
  • 家庭用最強CPU「Ryzen 9 3950X」
  • 某プロ棋士が使っていた「Ryzen Threadripper 3990X」

のようにRyzenのほうが話題だったのでBTOパソコンやゲーマー以外にはあまり人気のない世代でした。

Intel Core i7-10700KF 3.8 GHz Eight-Core LGA 1200 BX8070110700KF

 さて、それではi7-10700KFについての紹介をします。このCPUは前世代と比べてハイパースレッディングに対応しています。これにより、i9-9900Kと同じぐらいの性能をi7の価格で購入できるようになりました。冷却面も強化されており、i9-9900Kより冷えやすくなっています。

 ちなみに、現在のCPUで例えると、i5-12400と同等の性能になっています。それ以外の情報については、ちもろぐさんの記事やintelの公式サイトを載せておくのでそちらをご覧ください。(ただ、記事で紹介されているのは内蔵グラフィックが搭載されているモデルになります。)

chimolog.co

www.intel.co.jp

2. 購入の経緯

 なぜこちらの製品を購入したのか、その経緯について紹介します。まず、現在の構成は次のようになっています。

  • CPU:i5-10400F
  • メモリ:DDR4-3000 32GB
  • GPU:GTX1080
  • SSD:M.2 NVME 1TB
  • 電源:450W BRONZE

このパソコンですが、ゲームは4Kでも快適にできる一方でエンコードをするには性能が足りないわけではないけど微妙でした。エンコード時間がi5-1230U(TDPが9Wのやつ)とほぼ同じなので、動画編集にはノートPCを使っていました。もう少しCPUを強化できないか、でも現在の性能に大きな不満はないし…と思っていたら、あるメールが届きました。

 内容を要約すると、「さっさと1600円使ってくれない?もうポイント切れそうなんだけど」という感じです。このポイントを使うべく、気になっていた商品についてメルカリで検索してみたところ、

  • G913:今はいらない、ゲームはコントローラでまだ十分いける。
  • Arctis 7+:スピーカーとワイヤレスイヤホンでまだ事足りる
  • モニターライト:Amazonと対して値段が変わらない

といった感じだったので、検索の範囲をパソコン関係にまで広げてみました。そこで見つけたのがこの製品でした。

3. 購入した商品

16500円→13547円

 ジャンク商品という名の動作未確認CPUが相場の半額近くで発売されていたので、早速購入しました。相場だと13400Fが買えてしまうので微妙だったのですが、この価格なら文句はありません。衝動買いのような気もしますが、元のCPUをメルカリで売ればおそらくトントンくらいにはなると思います。

4. 現在の環境との比較

 簡易的にPassmarkで私の持っているCPUと比較したところ、どのCPUよりも性能が高くなっていることがわかりました。というかRyzen 5 3600もコア数の割に性能が高くないですか?CPUが届き次第、ベンチマークをして私の環境における性能を比較していきたいと思います。

5. 今後の課題

 今後の課題としては以下のようになります。

  • 起動確認:大丈夫…だよな?もし起動しなかったらメルカリで15000円で売ります。
  • ベンチマーク:起動したらとりあえず「Cinebench R23、R15」で比較したいと思います。また、ゲームのFPSも比較したいと思います。
  • 電力チェック:450Wで本当に大丈夫なのかを試してみます。無理なら売るか電力制限をします。

次の記事ではこれらについてチェックしていきたいと思いますので、ぜひとも次の記事をお楽しみにお待ち下さい。

【作業用4Kモニターのハイコスパモデル】モニターを4Kにしてみた【ASUS ProArt PA279CV-J】

 皆さんこんにちは、シグノです。こちらの記事はだいぶ久しぶりになってしまいましたが、ガジェットのレビューをしていきたいと思います。今回レビューしていくのはこちら、

暗くて見えにくいですが、現在記事を書いているパソコンを接続しているモニター、「ASUS ProArt PA279CV-J」です。このモニターの特徴としては、

  • 4K解像度による高繊細なディスプレイ
  • ベゼルレスな今風デザイン
  • USB-Cによる画面出力・充電に対応
  • SRGB100%の広色域
  • 必要最低限レベルだが、スピーカー搭載

が挙げられます。ということで、それぞれのポイントについて解説しながらレビューしていきます。

1. 購入のきっかけ

 先月パソコンを買い替えてからしばらく使ってみたところ、有機ELかつ高解像度な画面がこんなに見やすいのかと感動し、その環境をもっと大画面で使えないものかと私は思いました。そこでモニターを4Kのものに買い替えることを決意し、

  • 4K(3840×2160)
  • IPS液晶
  • USB-C、DPを搭載
  • なるべく有名メーカー

という条件で探したところ、こちらのモニターになりました。

2. 開封

 この箱ですが、横幅が65cmくらいあるので結構大きいです。箱の置き場所には気を付けましょう。箱下部の模様はASUSのProArtシリーズのロゴです。モニターには書いてありません。

 付属品は以上の通りです。少しスタンドが大きいですが、サウンドバー(Creative Stage Air V2)を置くとちょうどいい感じになりました。また、スタンドは高さ調整と一通りの回転には対応しています。縦画面にもできるので、自由度はモニターの中でも最高クラスです。

 ケーブル類は、USB-C(1.5mくらい)、電源ケーブル(デスクトップパソコンと同じ)、DisplayPort(1.5mくらい)になります。私は以前使っていたアイネックス製極細ケーブルと新たに買ったUGREENのDP1.4ケーブル、Thunderbolt4ケーブルを使いました。

3. 外観

 モニターの外見はこのような感じです。シンプルな感じが私の好みですが、それでいて3辺が狭額縁なのがかっこいいですね。写っていないですが。ただ、画面下部に目盛りが書いてあるのは別になくてもいいと思いました。

 私が特に気になったのは、モニターの設定をするボタンの操作性の悪さ。デザインを重視するためにボタンには何も書かれていませんが、これが思ったよりも混乱します。慣れるまではとにかくストレスフルなので、後継機ではジョイスティックにしてほしいと思っています。

4. 画質・使い勝手

 画質ですが、初期設定だとちょっと黄色すぎると思います。目にはやさしいですが、ガンマの値を少し上げたほうが有機ELの表示に近づきます。あと最近のIPSパネルは綺麗ですね。これまで使っていたのが2013年製のIPSモニターだったのですが、明らかに鮮やかでノートパソコンのモニターとの色が近いです。昔のモニターを使い続けている人は、最近のモニターに変えるだけでも色の変化を感じることができると思うのでお勧めです。あと4Kはドット感が一切ないし文字が滑らかだしゲームは綺麗なので全員に義務付けたいくらいです。

 OSDはこのように、右に進みながら選択するタイプになります。右下のチェックマークと下マークが近いので最初はよく間違えました。sRGBモードはノートパソコンのやつとほぼ同じ色でいい感じですが、現在はマニュアルモードで有機ELの見た目に近づけてあります。私は画像の見え方にこだわりがないので。

 音質は正直言って…、4Kが勿体なくなるくらいです。以前のモニターとどっこいどっこいなので、AUX端子に対応したサウンドバーやスピーカーを使いましょう。私はセットアップを済ませてからすぐにハードオフに行き、3300円で中古の「Creative Stage Air V2」を買ってきました。

 

↓音がいいけど、この値段(6480円)ならPebble V3のほうが私は好き。

amzn.to

5. 総評

 このモニターを一通り使った感想としては、「色にこだわりがあるけど10万以上はさすがに払えない」という人や、「モニターには失敗したくないけど、DELLは面白くない」という人にお勧めできるモニターだと感じました。ほかのモニターにない特徴があるかと言われれば無いけど、スピーカー以外で80点以上を取ってくるモニターなので、無難な4Kモニターが欲しい人は買ってみてください。ただ、FPSゲーマーにはお勧めできません。ガチでゲームをする人は同じ値段でフルHD、24.5インチ240Hzモニターを買いましょう。

 

↓今回紹介した商品(購入時43800円)

amzn.to

 

↓ガチゲーマー向け(44500円)

amzn.to

【GA401IV-R9R2060WLQ】ASUS ROG Zephyrus G14(2020)レビュー【弱点2つ】

 ということで今回は依然レビューしたR5-RL6と、半年ほど使っていたThinkPad X13 Gen1を売却して買った中古のASUS ROG Zephyrus G14(2020年モデル)を使い始めて2週間ほど経過したのでレビューしていきます。

1. 購入のいきさつ

 私がこちらのパソコンを購入したのは、「持ち運びやすい、1台で完結できるパソコンが欲しくなった」からです。これまでは自作パソコンと学校用のパソコンを使い分けたり、自作パソコンをBTOノートに買い替えたりなどしましたが、やはり1台にまとめたほうが「あの素材どこにやったっけ」と迷うことがないので、今回、「14インチ、RTXシリーズのGPUを搭載、2kg以下、USB-PD充電対応、20万円以下」という条件で探すことにしましたが、意外と条件に合うパソコンって少ないんですよね…。というか、パソコンメーカーは何ワットまでのUSB-PD充電に対応しているのかを明記してほしいです。

 そんな中、候補としてマウスコンピュータのパソコンが挙がりましたが、「中古でもバッテリーが売っているパソコンならよくね?」と思い、捜索範囲を中古まで広げた時にこのパソコンに出会いました。価格は10万円。この性能でこの価格は安い、と思って購入しました。

 購入してから、動作確認をしてすぐにSSDとメモリを交換しました。SSDはMonster Storage製の2TB M.2 PCIe Gen4 SSD、メモリはシリコンパワー製の32GBのものにしました。これにより、メモリは合計で40GB(1枚はオンボードで交換できない)になり、Stable Diffusionが快適になりました。ということで次の章では性能について紹介します。

2. 性能

 ということで性能のほうですが、

  • CPU:Ryzen 9 4900HS(8C16T)
  • GPUGeforce RTX 2060 with Max-Q Design
  • メモリ:40GB(8GB+32GB)
  • SSD:2TB
  • 画面:WQHD液晶(sRGB100%、AdobeRGB75.35%)
  • 重量:1.70kg
  • 消費電力:最大180W
  • その他付加価値:USB-PD対応(65Wまで)、HDMI、USB-A×2、USB-C×2、キーボードがnキーロールオーバー対応、スピーカー×4(2.2ch)、指紋認証、Anime Matrix対応

になります。特筆すべきはCPUでしょう。小型なのに異常にハイパワーなせいでよく90℃くらいまで温度が上がります。また、キーボードがnキーロールオーバーに対応しているゲーミングノートはそこまで多くないのでそこはすごいですね。USB-PDには対応していますが、GPUを使用していると充電が止まるのであくまでオフィスソフトなどを使うくらいにとどめておき、ゲームをするときは重いACアダプターを持ち運びましょう。

3. 外見

 外見の詳細は公式サイトから見ていただきたいのですが、かなり高級感のあるデザインで会社員が使っていても違和感のないものになっています。Anime Matrixにも対応しているはずなのですが、クリーンインストールしたら使えなくなってしまいました。悲しいですが気にしないことにします。まあ、WQHD液晶はすごい便利なのでこれでも良しとしましょう。

rog.asus.com

4. 性能

 性能に関してですが、ベンチマークは面倒すぎるので要望が無い限りは載せません。スコアは他の方にお任せして、使用上の感想をお伝えします。

 オフィスソフトはもちろん快適です。Excel+Word+Edgeでも全然重くならないので、これほどの性能が果たしてこの用途に必要なのか…。大学生は最近のCPUのUモデル(i5-1235U、Ryzen 5 7235U)とかを搭載したパソコンを選べばいいと思います。

Stable Diffusion GUIの画面

 Stable Diffusion(AI画像生成)ではメモリを大量に消費するので16GBだと足りなくなります。メモリを自分で交換しましょう。メモリの価格は今かなり安めなのでさっさと買いましょう。512×512、ステップ数25でおよそ6秒ほどで生成できます。デスクトップ版GTX1080(10秒ほど)より早く生成できるのがすごい。

Minecraftだと初期設定で215FPSくらい

 ゲームでは、私のプレイする「DJMAX Respect V」「新次次元ゲイム ネプテューヌ Re:Birth 1」などでは楽勝で動きます。というかこれらはオンボードグラフィックでもそれなりに動くので(余裕はないが)、あえてRTXシリーズを選ぶ必要はありません。「Cities: Skylines」は人口2000人地点では特に問題ありませんが、VRAMがギリギリなのでオンボードグラフィックで遊びたい人はメモリに注意しましょう。(32GB以上じゃないと足りなくなるかも…)

5. 長所

 まず長所として挙げられるのが圧倒的な性能です。「4Kで動画編集・ゲームをしたい」「重量級ゲームをFHD、最高設定で遊びたい」という人以外ならこれで全く問題ありません。これが10万なんですから時代の流れは恐ろしいものです。

 次に、画質がいいところです。sRGB100%のWQHDモニターなので、特にファイル整理などで真価を発揮します。あと文字のドット感が少なくて目が疲れにくいです。

 もう一つは、これほどの性能と付加価値を持ちながらUSB-PDに対応しているところです。給電しながらの動画編集は厳しいですが、ほかの用途なら問題ありません。ちなみに45Wでもちゃんと充電できます。

 さらに、高性能なのにコンパクト、そして軽いです。これの競合モデルにはMSIの「Prestige 14」があげられますが、あちらはファンが貧弱なので性能低下が顕著に表れます。こちらならギリギリ耐えられるので長時間のゲームにもお勧めです。

6. 短所

 短所としてまず言いたいのは、キーボードが結構良くないところです。特にブラインドタッチとの相性が悪く、斜めから押すとまず反応しません。今もブログの執筆をK380で行っています。なお、こちらは家電量販店で触った2022年モデルでは改善されていたので中古で買うときは気を付けましょう。

 次の短所は、指紋認証の感度が悪いところです。現在はポリウレタン製キーボードカバーをつけていますが、つける前から感度は悪めでした。3回認識に失敗するとPINコードしか受け付けなくなるのですが、成功率は20%くらいです。これならカメラを搭載して顔認証できるようにしてほしかった…。というあなたは2022年モデル以降を選びましょう。

7. まとめ、学んだこと

 ということで今回はASUSのゲーミングノートを使って2週間ほど使った感想をレビューしていきました。要点としては、

  • 性能はこれくらいで十分(画像生成しないならGPUはいらないかも)
  • 高画質で悪いことはない
  • USB-PDはモバイルノートには必須
  • 軽いのはいいけど、できれば1.5kg以下がいい
  • キーボードなどは実際に触ってから選びたい
  • レビューをよく読もう(指紋認証に関してはよく書かれている)

というところがあげられます。これらの反省点を糧にして、皆さんも用途に合った最高のパソコンを探していきましょう。ちなみに私はこのパソコンを壊れるまで使っていきたいと思います。キーボードはK380を持ち運ぶつもりです。