冒険者シグノの活動報告書

ガジェオタ大学生のブログ

【勝手に編集】大物YouTuberの小説を添削してみた 第二話【ゾッ帝 一難去ってまた一難】

 皆さんこんにちは、シグノです。

 今回は前回投稿した記事の続きです。ワイヤレスイヤホンのレビューが今途中書きなんですけど、こっちにハマって手がつかなくて…。

 でも、流石に次の記事はガジェットレビューに戻りたいと思います。今回は勘弁してください。

 それでは、どうぞ。(大物YouTuberらしい入りが思いつかない)

 

 

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~前回のあらすじ~

 

 

 

ラウル古代遺跡を確かめるため、禁断の森に足を踏み入れたカイトたち。 

 

禁断の森の奥で、アルガスタに存在しないはずの魔物に追いかけられる。

 

カイトがこけそうになった隙に、カイトとネロは魔物たちに囲まれてしまう……

 

 

 

~一難去ってまた一難~

 

 

 

 魔物は低く唸りながら涎を垂らし、歯をカチカチと鳴らしている。

 

 

 

オレは魔物を睨み、背負っている剣の柄に手をかける。

 

「こうなりゃ、戦うしかねぇだろ。ネロ、策はあるか?」

 

 オレは背中合わせのままネロに振り向く。

 

 

 

 ネロは首を横に振る。

 

「この数を相手にするつもりか? 一体ずつ相手にするとキリがない。こいつでまとめて片付けよう」

 

 ネロはポケットから、銀色の小さな丸い球を二個取り出した。

 

 

 

「受け取れ」

 

 ネロはそれをオレに手渡す。

 

 

 

 オレは首を傾げ、ネロからそれを受け取る。

 

「なんだよ、これ」

 

 オレは訝しげにネロから受け取ったものを見る。

 

 

 

「手前に水溜りがあるだろ? こいつをそこに投げ込むことで奴らを感電させる」

 

 ネロは手前にある水溜りを見ながら、オレに作戦を伝えた。

 

 

 

 オレはネロの作戦に驚き、銀色の球を握り締め、ネロに強い口調で尋ねた。

 

「はあ!? こんなもんで何ができるんだよ!?」

 

 周りを見渡せば、確かにオレたちの周りに大小の水溜りがある。

 

 こんなもんで、あいつらを感電させられるのかよ。

 

 オレは握り締めた指を広げて、掌に載っている銀色の球を見つめる。

 

 

 

 ネロがオレに言う。

 

「ボクを信じろ。それとも、カイトはボクを信じられないのか?」

 

 

「……」

 

 オレは何も言わなかった。

 

 黙って銀色の小さな球を握り締めて、俯いて瞼を閉じる。

 

 

 

 顔を上げて、オレはネロに振り向く。

 

「そうだな。お前を信じるぜ」

 

 

 

 ネロは任せろと頷く。

 

「奴らが水溜りの上を通ったら、そいつを投げるんだ、いいな?」

 

 ネロは銀色の小さな球を握り締めた。

 

 

 

「ああ。派手にやろうぜ」

 

 オレたちは奴らが水溜りの上を歩くまで、じっと待った。

 

 オレは緊張で唾を飲む。冷や汗がオレの頬を伝う。

 

 

 

 

「今だ!」

 

 ネロが力強く叫んだ。

 

 

 

「ほらよっ! 大人しくしやがれ!」

 

 オレは水溜りの上の奴らに向かって、銀色の球を放り投げる。

 

 銀色の球は水溜りに落ちた瞬間、青白い電撃が魔物たちを襲う。

 

 あまりの眩い光に、オレは思わず目を瞑る。

 

 

 

「ぐぉぉぉぉん!」

 

 魔物らが咆哮を上げながら、身体は黒こげになり黒煙を上げ、絶命したのかばたばたと倒れてゆく。

 

 電撃を食らわなかった魔物らは、何が起こったか理解できず、呆然としている。

 

 その後、魔物らは後退り、踵を返して森の奥に消えていった。

 

 

 

 オレは脱力感とともにため息を吐く。

 

 オレはネロに振り返って、ネロの肩に手を置く。

 

「なんとかなったな。お前の親父の発明品のおかげで助かったぜ」

 

 オレは親指を突き出す。

 

 ネロの親父は、ゾット帝国騎士団の科学者だ。

 

 よく変な物を発明しては、騎士団と親衛隊に重宝されている。

 

 秘密基地で親父の発明品を弄っては、武器を改良するのがネロの趣味とかなんとか。

 

 

 

 

「お前は何も考えずに突っ走るところがある。次からは気をつけろよ」

 

 ネロは安堵したように瞼を閉じる。

 

 

 

 

 オレは頭の後ろで手を組んだ。

 

「悪かったな、何も考えてなくて。今回は、お前に助けられたな」

 

 魔物らが黒こげになっているのを見て、オレは口笛を吹く。

 

 

 

 

「ねぇ。こんなとこにラウル古代遺跡があるわけ? 見たとこ森が広がってるし、でっかい湖はあるし。何もないじゃない」

 

 ネロのインカムに、ミサから無線が入る。

 

 

 

 

 お前は暢気でいいよな、ミサ。オレとネロは散々な目に遭ったってのに。オレは愚痴を零す。

 

 オレは樹の影に消えてゆく魔物らを見送った。

 

「あいつらも諦めてくれたし、さっさとこんなとこ離れようぜ」

 

 オレは歩き始める。

 

 

 

 ネロの横を通り過ぎようとした時、ネロは手でオレを制した。

 

「待て、奴らの様子が変だ。油断するな、カイト」

 

 ネロは何匹か残った魔物を睨みつける。

 

 

 

「今度はなんだよ」

 

 オレは舌打ちして、剣の柄に手をかけ、残った魔物たちを見回す。

 

 こいつら、これから何しようってんだ?

 

 

 

 オレたちの前から立ち去らずに残った魔物は、なんと黒こげになった魔物の死体を喰い始めた。

 

 魔物たちの生々しい咀嚼音が嫌なほどに響く。

 

 

 

 信じられない光景を目の当たりにして、オレは思わず後退った。

 

「!? ど、どうなってんだよ」

 

 オレは気持ちの悪い汗を掻いていた。

 

 

 

 ネロがオレを制した手をゆっくりと下す。

 

「さあな。だが、嫌な予感がする」

 

 ネロは緊張した声音で、腰に掛けた銃の柄に手をかける。

 

 ネロはもう一方の手でジャケットのポケットに手を突っ込んだ。さっきの武器を使うのだろうか。

 

 

 

 共食いしている一匹の魔物が貪るのを止めて顔を上げ、低く唸りながらオレたちに威嚇している。

 

 その魔物は、なんと姿を変え始めた。

 

 皮膚が解けてメタリックの骨格が露わになる。足の爪がさらに鋭くなり、背中に様々な武器が現れる。

 

 ミサイルランチャー、ガトリング砲、キャノン砲。

 

 姿を変えた魔物が勝ち誇った様に口許を綻ばせ、紅い目が鋭く光り、次々に背中に装備した武器で俺たちを撃ってきた。

 

 

 

 オレたちに、奴らの攻撃が迫る。

 

 くそっ。ミサの奴、何してんだよ。

 

 こんな緊急事態でも一向に到着しないミサにオレは苛立ちを覚えた。

 

 

 

今回から読者様からの意見により、あらすじを書きました。混乱を避けるために、前のお話の続きから書き始めています。少し読みやすくなったと思います

 

 

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 いかがだったでしょうか。今回は謎だと思った描写をひたすらカットしまくりました。(オヤジの発明品の話とか)

 なんかsyamu(浜ちゃん・シン・順平)さんってやけに恋愛描写が多いんですよね。今回も『ネロはミサを無視して、』とか『ミサが呆れているのがわからないのか』という描写を全てカットしました。(ミサの登場会は次回ですが、そこでも過剰な恋愛描写はカット、変更を加えています)

 

 訂正箇所付きのフルバージョンはコチラ↓

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 それでは、またの~。(次こそはガジェットレビューでお会いしましょう)

 

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