皆さんこんにちは。最近23時寝6時起きを心掛けているシグノです。
先日、ドスパラのクリエイター向けノート、Raytrek R5-RL6を購入しました。使い始めてしてからおよそ1ヶ月経過しましたのでレビューしていきたいと思います。良いところと改善してほしいところ、ここは選ぶ際に気を付けたほうがいいところを順序立ててレビューしますので、検討中の皆様、パソコン選びに苦心している皆様はぜひともご覧ください。
- 1. 結論:キーボード・騒音以外は高水準なパソコン
- 2. スペック
- 3. 早くて安い、けど送料はかかる
- 4. キーボード以外は完璧なハードウェア
- 5. ソフトウェア
- 6. 一週間使用した感想
- 7. ベンチマーク
- 8. 総評
1. 結論:キーボード・騒音以外は高水準なパソコン
まず結論を簡潔に述べさせていただきますと、「キーボードの特殊配置とゲーミングノート特有の騒音、ACアダプター運用が許せるなら23万円払う価値はある」と感じました。それでは、スペックから見ていきましょう。
2. スペック
OS | Windows11 Pro | Hyper-v用 |
---|---|---|
セキュリティソフト | ノートン30日無料 | 要らないけどついてくる |
CPU | i7-13700HX (16C/24T) | i7-12700と同等らしい |
グラフィック | Geforce RTX 4060 8GB | 軽いゲームには十分 |
メモリ | 32GB DDR5-4800 | 動画編集に必要 |
SSD | 1TB M.2 Gen4 | 2スロットあるので増設した |
ディスプレイ | 15.6インチWQHD @165Hz | 見た目は普通、作業領域は広い |
端子 | Thunderbolt4 ×1 USB3.2 Gen2 ×1 USB3.2 Gen1 ×2 マイク端子 ヘッドホン端子 HDMI2.1 ×1 SDカードリーダー (UHS-I) | 必要十分 |
LAN | 2.5Gbps有線ポート Wi-Fi 6E対応 AX211NGW | 100Mbps環境の私には過剰 |
WEBカメラ | HDカメラ (IR対応) | FHDに対応してほしい |
電源 | 5.1時間バッテリー 230W ACアダプター | 電池はもたない |
こちらが詳細なスペックになります。CPUにi7-13700HXを採用しているモデルはこれ以外に存在しないので(2023年6月現在)、そういう意味で価値のあるモデルだと思います。
3. 早くて安い、けど送料はかかる
今回はパソコンのみ注文しましたので、Raytrekの箱 in Raytrekの箱で届きました。注文してからおよそ2,3日ほどで届きました。BTOパソコンとしては非常に早いので、早めにパソコンを使いたい人はドスパラをお勧めします。(ただし、送料3300円がかかります。)
箱を開けますと、中にはACアダプターとパソコン、パソコン初心者向けの説明書が入っていました。梱包は固めのスポンジで、結構しっかりしています。
パソコンは袋に入っており、取り出すとアルミ天板を採用したこのパソコンが現れました。デザインの点では、ゲーミングノートっぽくない無難な感じで私的には結構好みです。キーボード周辺はプラスチックですが、高級感はあるのでいいと思います。
キーボードの配置は、ちょっと微妙だと感じました。文章を入力するときは特に問題ありません(ちょっと句読点のあたりが窮屈ですが)。ただ、テンキーの右にEnterキーがあればもっと使いやすかったと思いました。
4. キーボード以外は完璧なハードウェア
先ほど書きましたが、R5-RL6を語るうえでまず外せないのはキーボードです。結構独自配置が多いため、テンキーのあたりが特に使いにくいです(上の画像を参照)。通常のフルサイズキーボードだと0はテンキー右下に搭載されていますが、これは真下に搭載されているので非常にミスタイプを連発します。慣れの関係なのかもしれませんが、複数のパソコンを使う私みたいな人は気を付けましょう。
【追記】
1か月ほど使用してキーボードには慣れてきましたが、今度はキーを打っている際にタッチパッドが反応して気になるようになりました。タッチパッドの左上部分を2回タッチすると操作が無効になるので、私みたいにマウスを使う人は問題ないでしょう。
次に端子類について説明します。パソコンを開いた状態で画面の向こう側にUSB-C、HDMI2.1、2.5GbpsLAN、ACアダプター端子があります。USB-CはThunderbolt4に対応しており、拡張性はバッチリですが、正直使っていません。これならUSB-Cの代わりにminiDPを搭載したR5-RL5でもいいかもしれません。
左側にはUSBが2つとオーディオ端子があります。右側にはUSB1つとSDカードリーダーがあります。USB-AはすべてUSB 3.2 Gen1以上に対応しているので、速度には問題ありません。SDカードは今の時代、カメラを使わなければほとんど使いません。
裏面は+1ねじで止められており、封印シールはありませんでした。開けてみるとわかりますが、メモリとストレージは交換、増設ができます。私は2つ目のストレージにMonster Storage製の2TB M.2 Gen4 SSD(購入価格12480円)を増設して使っていますが、今のところ問題はありません。保証が切れるのか気になる方はサポートに連絡してみてください。
5. ソフトウェア
Windows11のセットアップを済ませてみたところ、Raytrek用のソフトである「Control Center」と「Creative app」、「NVIDIA Control Panel」がインストールされていました。Control Centerはキーボードのライティングを設定したり、電源モードを変更したりできますが、一度設定したらあまり使うことはありません。どちらかというと、Creative appでイコライザを調整することのほうが多いと思います。
6. 一週間使用した感想
6.1 性能:問題なし
まずはCPUやGPUの性能について感想を述べていきます。まず使っていて思ったのは、「i7-13700Kほどには感動は無いが、速度に不満は無い」ということです。passmarkなどの値は非常に高いのですが、ノートPCという制約上、全開で動くことはほとんどありません。また、Wi-fiやBluetoothなどの設定を行うタスクバー右下部分をクリックするとちょっと固まることがあるのが気になっていますが、これは個人差なのかな?
GPUはRTX4060を搭載しており、体感ではGTX1080と同等くらいに動きます。ディスプレイがWQHDなのでフルHDよりも負荷が高いですが、大抵のゲームは設定次第で十分快適に動かせます。ただ、ゲームをしているとキーボードが熱くなってくるので長時間のプレイ時は外付けのキーボードやゲームパッドをお勧めします。
メモリは裏で作業をしながら使う人なら32GBはあったほうがいいですね。(現在14.3GB使用中)
6.2 画面:なめらかで、動画編集向きの解像度
先ほども述べたようにディスプレイはWQHDの165Hz、sRGBカバー率99%のものが搭載されています。解像度が高いので、文字のドット感が無くて使いやすいです。色は正直ThinkPad X13 Gen1と違いが判りません。どうしてもきれいな画面がいいなら有機ELや光沢液晶を搭載したパソコンを選ぶべきですね。
6.3 携帯性:持ち運びたくはない
パソコンの重量は2.2kgとそこまで重くない(個人の感想です)ですが、600gのACアダプターが後述の通り必須なので携帯性は高くありません。パソコンを携帯したいならUSB-PD対応のパソコンを使いましょう。ACアダプターのケーブルはデスクトップのものと同じなので、AINEXの極細電源ケーブルを買って取り替えてもいいかもしれません。
電池持ちはそこまで期待しないほうがいいと思います。あくまで無停電電源装置や移動中の軽い確認程度に用いて、普段は電源に接続するといいでしょう。
7. ベンチマーク
・Cinebench R15:2408(マルチ)、258(シングル)
・Cinebench R23:15457(マルチ)、1760(シングル)
8. 総評
ここまでレビューして全体的に言えることは、「確かに性能が高くてゲームにも使えるクリエイターノートだが、R5-RL5でも十分な気がする」ということです。こうやって考えますと、ハイスペックなクリエイターノートをメモリ32GB、20万以内でリリースしたサードウェーブはさすがですね。現在使っているThinkPad X13 Gen1 (AMD)の2倍の性能で2倍の価格なので、R5-RL6もコスパという面ではいい方ではないでしょうか。
ということで、私のおすすめ度は8/10点です。やっぱりノートパソコンに24万は高すぎる気がします。15万くらいでRTX3060搭載ノートを買うほうがお勧めです。