冒険者シグノの活動報告書

ガジェオタ大学生のブログ

【Apple MacBook Pro (mid-2012)】ジャンクMacにmacOS 10.15 Catalinaをインストールする

 こんにちは。格安なジャンク品を復元することにハマっていますシグノです。

 今回の記事では、10,800円で購入した『MacBook Pro 13inch (mid-2012)』を、余りパーツを使って2023年現在でも使えるスペックにアップグレードしたのでその経緯を書きます。

本体と付属品

 

アップグレード前の構成

  • CPU : intel i5-3210M (2.50GHz, TurboBoost時3.10GHz)
  • RAM : Elpida DDR3-1600 2GB×2枚
  • ストレージ : SUMSUNG 500GB 5600rpm HDD

アップグレード後の構成

  • CPU : 同上
  • RAM : Crucial DDR3-1600 8GB×2枚
  • ストレージ : Sandisk 500GB SSD

 

 

1.購入の経緯

 先週大須商店街に行った時に、ショップインバース(ツクモの奥にある主に中古ノートパソコンを販売している店)のジャンクコーナーに今回購入したMacBookが置いてありました。少し汚れていましたが、確認したところ正常に起動できましたので購入しました。(中古のノートパソコンを購入する際は、ストレージやメモリの増設ができるかどうか、起動するかなどは調べておきましょう。)

2.商品の状態

 購入した時には本体が汚れていましたので、ウエットティッシュとメラミンスポンジを使用して汚れを落としておきました。

キーボード表面。使用上問題はない。

 角の凹みや筐体裏の傷はありましたが、対応機器を持っていないFirewareとThunderboltポートを除いて全ての端子が使用できました。また、内臓DVDドライブも正常に動作し、見たところ故障箇所は無いようです。

 キーボードにテカリがありますが、文字が消えていないのがさすがMacと言ったところでしょうか。

 付属品は充電器のみでしたので、後にも書きますがOSのインストールはインターネットに接続して行いました。

3.動作確認用にOS(OS X 10.9 Mavericks)のインストール

  まずは動作の確認をするため、OS X 10.9 Marvericksをインストールしました。基本的な手順としては、

  1. Command + Option + Rを起動時に長押しし、地球のマークが出てきたら離す(これで出荷時のOSがダウンロードできる)
  2. LANケーブルを差していない時は、Wi-fiの選択画面が出てくるので設定する
  3. 「ディスクユーティリティ」を選択し、インストールするディスクのパーティションを「Macintosh HD」1つのみにする(フォーマットはMac OS 拡張を選択)
  4. 「ディスクユーティリティ」を終了し、「OSの再インストール」を選ぶ
  5. 画面の指示に従い、インストールをする

インストール時間はおよそ1時間~2時間ほどになりますので、インストールが中々進まなくても焦らずに待ちましょう。

4.RAMの増設、ストレージのSSD

 先ほどのセットアップでこのMacBookが正常に動くことがわかりましたので、ロマン(と実用)のためにメモリを増設してSSD化をすることにしました。

 裏蓋を開けると、中はこのようになっています。HDDを外すまでは普通の精密ドライバー(+1.5程度)でできますが、HDDについている固定用パーツを外すのには特殊なドライバー(T6ドライバー)が必要になります。メモリは2GBのものが2枚刺さっています。今回魔改造する際に使用したパーツは、以下の二つです。

交換したパーツとHDD交換に必要なビット

 どちらも交換するのは難しくありませんでしたが、ここからが地獄の始まりでした・・・。

5.度重なるインストールエラー

 パーツを交換して最初にハードウェア診断(Dキーを押しながら起動)を行いましたが、出てくるのはメモリエラー。ただ、インターネット復旧は起動するので動作には問題ないと考え、このままもう一度OS X 10.9 Marvericksをインストールすることにしました。

 インストール後に初期設定をしましたが、セットアップをしていた時、一度パスワードを入力した後、パスワードの欄に「パスワード+セキュリティコード(数字6桁)」を入力する必要があったことに気づかず、昔のOSだとApple IDにサインインできないと勘違いしてしまいました。また、初期設定の時にサインインすると利用規約に同意できない不具合があるようなので、その際はサインインしないでセットアップするようにしましょう。

 この後、何度もmacOS 10.15 Catalinaのインストールを試みましたが、なぜか途中でインストールが止まって再起動したり、カーネルパニック(システムが再起動を繰り返して起動できなくなる)を起こしたり、リカバリをしようとしたらエラーが発生したりなど、最終的に解決まで2日かかりました。

6.解決策

 結局、私が試した中でうまく行った方法は以下の通りです。

  • メモリを8GB1枚だけにしてCommand + Option + P + Rを押しながら起動し、NVRAMをリセットする
  • Shift + Command + Option + Rを押しながら起動し、使用しているMacに対応した最新のOS復旧ツールをダウンロードする
  • ディスクのパーティションを作成する際に、APFSでフォーマットする
  • 手順に従い、インストールを行う

このようにしたところ、無事にインストールが完了し、macOS 10.15 Catalinaを導入することができました。もしOSがインストールできなくて困っている人はこちらの方法を試してみてください。

 macOSはインターネット上に多くの情報がありますので、困ったことやエラーコードなどが出た際には一度ググることをおすすめします。

7.導入したおすすめソフト集

 インストールが完了してからこの記事を書くまでまだ半日もかかっていませんので、現時点のおすすめできるソフトを紹介します。

7.1 Microsoft Edge

 まさかmacOSにもMicrosoftのソフトがあるなんて思っていませんでしたので、最初に見つけた時には驚きました。動作が十分に速く、特に気になるもっさり感などもありません。現在Edgeを使って執筆をしていますが、動画をピクチャインピクチャで見ながら快適に執筆できています。WindowsでEdgeを使っている人は是非とも使ってみてください。他にもChrome, Firefox OperaなどにもmacOS版があります。

7.2 Spotify

 Windows版と同じインタフェースでアプリを使うことができるので簡単に使うことができます。特にそれ以外に目立った特徴はありませんが、Androidユーザーの私としてはスマホで作成したプレイリストを使うことができて助かります。

8.まとめ

搭載バッテリー(充電カウント711回)

 今回はジャンクで買ったMacBook Pro 13inch (mid-2012)を、現在でも使える性能にアップグレードしました。インストールの際にはとても苦労しましたが、そのおかげでメモリを16GBにして動作を快適にすることができました。次回の記事では、「10年Windowsを使ってきた人がMacを使って思ったこと」について書きたいと思いますので、よろしければ次回もご覧ください。